大型犬の散歩を安全に行う為の対策5つ|ペットシッターのアドバイス

颯爽と歩く大型犬

大型犬の散歩経験豊富なペットシッターからの危険予防アドバイス

こんにちは!
ペットシッターサービスエン宇井です。
旅行や急な出張などが入ってしまい、友人に大型犬を預けるといったことができない場合、ペットシッターサービスを利用することがあるかと思います。

ペットシッターには、お家の中での大型犬の世話を依頼するだけではなく、1日2回散歩に連れて行って欲しいといった依頼も行うことができます。

そんなときに心配になるのが、大型犬の散歩中の事故です。しかし、当然ながらペットシッターは散歩中の事故を防ぐため、事前に様々な対策を講じています。

今回は、そんなペットシッターが預かった愛犬を、散歩中の事故から守るために注意している、あなたがご自身で散歩をする際にも役立つポイントを3つご紹介したいと思います。

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

交通量の多い道・ルートは避ける

公園がいいね

わんちゃんが散歩中に遭遇する事故として最も多いのが、道路への飛び出しによる車やバイクとの接触です。

それを未然に防ぐため、ペットシッターはお客様の同意の元、交通量の多い道やルートを避けて、安全な道で散歩サービスを行うようにしています。

交通量の多さだけでなく、できるだけ狭い道も避けることが望ましいとされています。

というのも、狭い道だと、歩行者や自転車と接触してしまう可能性もあるためです。

また、事前に普段散歩をしているルートを飼い主の方から伺い、慣れた散歩ルートを使ってペットシッターが散歩するのもよいとされています。

さらに、散歩サービスをする際は、ペットシッターが必ず道路側を歩くようにして、万が一わんちゃんが車道に飛び出してしまいそうになっても、止められるように配慮しています。

状況により他の大型犬との接触を避ける

仲良しの時も

自動車やバイク、自転車の接触の次に多い散歩中の事故として、他のわんちゃんとの接触・喧嘩で怪我をしてしまうというものです。

こちらが大型犬であれば、向こうから威嚇したり、噛み付いてきたりといったことはあまりありませんが、こちらがトイプードルやチワワ、ダックスフンドといった小型犬であった場合、他の犬から吠えられたり、最悪の場合噛みつかれて怪我をしてしまうといったことがあります。

散歩をしている方が、飼い主の方で、普段仲良くしている散歩仲間のわんちゃんであれば問題ありませんが、ペットシッターはどのわんちゃんが安全で、どのわんちゃんが危険かを知らない場合が多いため、公園などで、飼い犬が集まっている場所はなるべく避け、こうしたトラブルをできるだけ回避するようなサービスを心がけています。

散歩をする時間帯に注意する

お客様の要望次第
散歩をする時間帯は、できるだけ交通量が少なく、かつ明るい時間帯などにするように、ペットシッターは心がけています。

車やバイク、自転車の交通量が少なければ、それだけ事故に遭う可能性も下がります。

また、明るい時間帯であれば、急に後ろから自転車やバイクが接近してきたりして、わんちゃんがびっくりして道路に飛び出してしまうといった事態も防ぐことができます。

夜に散歩をすることのメリットは、交通量が少ないという点ですが、どうしても視認性が下がるため、急な歩行者や自転車、バイクといったものに気づくのが遅れてしまいがちです。

そのため、できるだけ明るく、交通量も少ない早朝やお昼の時間帯に散歩を行うようにしているのです。

散歩についてはこちらも↓

大型犬の散歩は他の人への配慮が必須

散歩中立ち止まる犬
本来は小型であろうと大型であろうと、犬の散歩には飼い主につき従って歩くことは必要です。

しかし、世の中を見回してみると、リーダーウォークができずに飼い主をぐいぐいと引っ張って歩いている犬がたくさんいますよね。

この引っ張り癖はまったくもって褒められたものではありませんが、それでも小型犬や中型犬ぐらいまでなら、なんとか人間が力業で抑え込むこともできるでしょう。

もちろん、小型犬でもすさまじい力を発揮して、飼い主さんを転倒させてしまうケースはありますが……。

しかし、大型犬ともなれば引っ張り癖は予期せぬ事故につながってしまうことになりかねません。

力のある成人男性ならそれでもどうにか抑え込めるかもしれませんが、それほど力自慢ではない女性や子どもが引っ張り癖のある大型犬の散歩をするのは非情に危険です。

全体重をかけなければ大型犬の引っ張りに対抗できないようでは、いざというときの事故を防ぐことはできないでしょう。

また、大型犬が飼い主を引っ張って歩いている姿は、周囲の人を少なからず不安にさせるものです。

飼い主がリードを放したらあの大きな犬が飛び掛ってくるかもしれない、という姿を連想させてしまう散歩の仕方は、大型犬の良さを台無しにしているのと同じです。

リードの選び方・使い方を工夫する

事前の確認が光る

大型犬を散歩させるときは体格に見合ったリードや首輪の装着を
大型犬を散歩させるときに使う首輪やリードは、体格に見合ったものを選ぶべきです。

うちの犬は大人しいからと、デザイン性だけで選んだ繊細な首輪やリードをつけていると、いざという時のイレギュラーな動きに対応できないかもしれません。

いつもは大人しい犬だろうと、なにかの拍子に犬種としての特性にスイッチが入ってしまい、いきなり予想もしなかった動きをすることはありえることです。

たとえばアフガンハウンドは非情に視力に優れているため、遠くにいる何かを獲物だと判断した場合、いきなり走り出すことがあります。

あわてて押さえようとしても華奢な首輪やリードでは、衝撃で接続部分などが破損してしまうかもしれません。

そうなればアフガンハウンドのような犬種はロックオンした獲物にむかって一直線に走る習性があるため、交通事故に巻き込まれるおそれもあるのです。

また、ロックオンした獲物が人間や他所の犬や猫だった場合、大変な事態に陥るかもしれません。

大切な愛犬の安全のためにも、また社会の一員としてのマナーにおいても、大型犬を散歩させるときは体格や力の強さに見合った首輪やリードを装着するべきです。

ペットシッターがサービス中お預かりしているわんちゃんを、安全に散歩するためには、リードの選び方・使い方が非常に重要になります。

まず、リードはしっかりとした素材のものを選びます。お預かりした際に、普段散歩で使われているリードが長年使用しているもので、劣化している場合、自ら持参したリードを使用することもあります。

さらに、散歩中はリードを伸ばしすぎないよう、細心の注意を図っています。

散歩中のわんちゃんの事故の多くは、リードを必要以上に伸ばしすぎ、わんちゃんの可動域が広くなっており、車やバイク、自転車と接触してしまうというケースです。

また、リードが決して手から離れないよう、しっかりと手首に固定できるタイプのリードを使用することも大変重要です。

こうしたリードの使い方による、事故防止は、ペットシッターのみならず、飼い主の方が散歩中にも使えるテクニックとなりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

[aside type=”warning”] ナスカン部分が万が一外れてしまわないように
散歩中に一番あってはならないこととして、大型犬のリードが外れてしまい、逸走してしまうことでしょう。

特にナスカン部分には、ふとした動きで外れてしまう恐れがあるため、ナスカン部分の動きを止めるストッパー用品を使いましょう。

大型犬のリードの種類とオススメ用品について

大型犬と飼い主
室内で犬を飼う際やドッグランなどでは犬はフリーの状態でも構わないのですが、散歩のときなどはそうはいきません。

愛犬が何かの音に驚いて逃げだしてしまったり、通行人に怪我を負わせてしまう可能性もあります。

ですから愛犬を散歩に連れて行くときは必ず、リードなど飼い主さんがコントロールできるものを装着していきましょう。

特に力の強い大型犬はこだわるべき内容です。

近年では様々なリードが製品化されています。機能性だけでなく色やデザインも豊富で、おしゃれ感覚で選ぶ飼い主も多くなりました。

リードを選ぶ時のポイント、注意しなければならない点はどのようなものがあるのでしょうか。

  1. 犬のサイズにあっていること

  2. リードには「耐荷重」が決まっています。ここをしっかり確認することが大切です。強度が弱いものを使用すると大型犬の場合はちぎれてしまう危険性もあります。

    シニア犬の場合は特に問題がないかもしれませんが、しつけが充分にされていない犬や活発な犬の場合は、突発的な行動があり、物凄い勢いで引っ張られますので注意が必要です。

    「目安体重」として記載されていますので必ずチェックしてください。

  3. 飼い主の使いやすさ

  4. いくら強度がしっかりしていても飼い主が散歩の最中にリードを離してしまったら意味がありません。

    リードを購入する前には実際に握ってみてグリップの感触を確認しましょう。ポイントは握りやすいことと、滑りにくいことです。

    グリップにクッションが入っているものもあり、急に引っ張られたときの衝撃を緩和してくれるので便利です。

リードについては大きく二種類に分けられます。

  1. 通常のリード

  2. 散歩するときに使用するリードです。トレーニングにも使用します。リードのメリットは飼い主の指示が伝わりやすいという点です。

    子供の頃などにしつけなどのトレーニングをする際には、リードをさらに短く持つこともあります。

    こうして不意に動く愛犬をコントロールします。

  3. ロングリード

  4. 散歩に使用することもありますが、リードが長くなりますのでコントロールがやや難しくなります。

    放置して遊ばせておける場所などでは行動範囲が広がり、愛犬が感じる開放感も大きくなるので重宝されます。

    長さも自由に調整できるのでスペースにあわせて使用できます。

ハーネス・胴輪のメリット

首輪にリードを接続するのとは別に、ハーネスを装着している犬もよく見かけるようになりました。

ハーネスとは胴体に取り付けるもので、そこにリードを接続します。

愛犬が散歩中に突発的に飼い主を引っ張ることはよくあることですが、首輪の場合は首の呼吸器官に負担をかけるケースがあります。

しかしハーネスや胴輪の場合は胴体全体に取り付けていますので、その負担が分散されることになります。

これが首輪ではなくハーネスを選ぶ飼い主が増えた理由です。さらに機能的でおしゃれなハーネスも続々登場しています。

ハーネスのオススメ用品

  1. PUPPIAの「ソフトエアーメッシュハーネス(大型犬用)」

  2. メッシュの素材なので蒸れずに夏は快適です。

    カラーは12色用意されており、おしゃれも楽しめます。

    XXLサイズであれば胴回り96cmまで対応できます(XXLになるとカラーは8色です)。

    価格も3,000円ほどとお手頃です。

  3. 帝津山ハウンドカム「大型犬ASHUウェアハーネス」

  4. 日本製でとてもシンプルな作りです。スタイリッシュが好みの飼い主の方にお勧めですね。

    サイズを調整しやすい点、抜けにくい点がアピールポイントでしょう。

    Lサイズでカラーは3色、価格は3,500円ほどになります。

  5. ワンダースタジオ「IDCパワーハーネス SIZE3・4」

  6. 機能性が抜群で、世界25か国で愛用されているという実績があります。

    カラーは16色から選ぶことができ、蛍光燐光素材を採用しています。

    エッジには反射素材を使用しているので夜の散歩にも便利です。

    ランプフォルダもついています。

    装備の充実はダントツ優れています。胴回り82~138cmまで対応ができ、6,000円ほどになります。

  7. Treponti「Primo」

  8. イタリアで作られている人気商品です。背中にエマージェンシーハンドルが付いており、犬の急な動きをダイレクトに押さえることができます。

    光を反射するリフレクト素材も使用しており、夜中の散歩にも便利です。

    XXLのサイズで胴回り120cmまで対応でき、6,100円ほどです。

  9. アイアンバロン「リボン胴輪(大型犬用)」

  10. 足を通さずに立ったまま装着できるのでシニア犬には重宝されます。

    つまづきそうになった場合は背中の部分を持ってホールドすることも可能です。

    胴回りが75~100cmまで対応ができます。カラーは12色あり、価格は6,800円ほどです。

    もちろんその他にもリード、ハーネス・胴輪は多種多様な製品が発売されています。

    自分の愛犬に一番適した物をしっかりと選んで、今まで以上に愛と飼い主が楽しく、ストレスのない散歩ができるようにしていきましょう。

    使い古した場合は、接続部分の金具が壊れたりゆるんだりしていないかも毎回確認することも忘れずに行いましょう。

まとめ

早く連れてって

このように、ペットシッターはお預かりしたペットを、万が一の事故や怪我から守るため、様々なサービスや工夫を施しています。

こういった注意・工夫の積み重ねが、万が一の事態を未然に防いでいます。

これらの様々な工夫ポイントは、ご自身で散歩をされるときにも、使えるものばかりです。

普段何気なく行っている散歩中にも、事故が起こってしまうことはあります。

そのため、こうした工夫はご自身の散歩にも取り入れられてみてはいかがでしょうか。