プロが守る、4つのお散歩大原則とは?
みなさまは愛犬のお散歩で、どのようなことを注意されていますか?
私たちプロのペットシッターは、お預かりするワンちゃんの安全第一で行動します。
本日はお散歩代行のプロが注意する、4つのお散歩ポイントをご紹介します。
安全確保を第一目標とした我々のお散歩方法をご紹介します。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
指定場所以外でのノーリード禁止。
それは指定場所以外でのノーリード禁止、これはお散歩の大原則です。
愛犬がノーリードでも管理できるよう躾ができていても、不測の事態は起き得ます。
なかでも特に危険なのが、ドッグランなどの指定場所以外における屋外ノーリードです。
まずお散歩中には、騒音やクラクションなどの周囲の音が伴います。
その音に愛犬が驚き道路に飛び出した結果、交通事故に巻き込まれる可能性もあります。
地域によっては頻繁な道路工事も行われるため、お散歩コースの下見は我々の必須事項です。
また自転車や歩行者・他のペットに飛びつき、ケガを負わせてしまうこともあり得ます。
これらはトラブルの中でも多く、飼い主様の責任が問われる事象です。
またノーリードでの散歩は、自治体等が定める「動物の愛護及び管理に関する条例」にも違反しており、飼い主としてのマナーの問題でもあります。
特に子供の多い地域では、ノーリードが大きく問題視されることも多く見られます。
近隣住民からの評判も大切なペットライフでは、十分に意識するべき優先事項と言えるでしょう。
リードの長さは場所に応じて。
お散歩トラブルの多くは、リードが長すぎるために愛犬の行動を制御できないことが原因です。
例えば伸縮性のあるフレキシブル・リトラクタブルリードを使用したお散歩では、リードの長さを適宜変更しなければなりません。
※フレキシブル・リトラクタブルリード:最大10m程まで伸縮可能なリード
このリードは広い場所で遊ばせるときは良いのですが、お散歩の時にリードを長くしすぎると突然のコントロールが効かなくなります。
急いで引き戻そうとして対処が遅れるだけでなく、急激な力を加えることでリードのロックが外れてしまったり、破損することもあります。
時にはワンちゃんが車内から飛び出し、対向車に轢かれてしまうケースもあったようです。
これは我々の経験上ですが、思わぬトラブルは騒音やクラクションによって愛犬が驚いた時に発生します。
その時、愛犬は大きく体をよじりますので、その急旋回の幅を抑えるのがリードの長さなのです。
フレキシブル・リトラクタブルは便利なリードですが、用途をうまく見極めなければなりません。
河川敷や人がいない広場では、長く伸ばす
人の多い公園やお散歩中は、短く収める
自宅近くの細い道では、短く収める
このように適宜、リードの長さをご調整されると良いでしょう。
適度な運動量と適度な休憩を。
お散歩代行においても、お預かりした愛犬にしっかり運動をさせてあげることは大切です。
特に体力のある大型犬の場合には、朝晩の軽いお散歩では運動量不足になります。
しかし、大型犬であれば常に運動をさせれば良いわけではありません。
運動のさせすぎで股関節を痛めてしまったり、爪や肉球にケガをする場合もあります。
そのため普段のお散歩でも、愛犬の様子を確認しなければなりません。
同時に運動の強度や時間は愛犬の体調から判断し、時に加減もしなければなりません。
特にお散歩代行に依頼する際には、最近の愛犬の様子や持病などもお伝えするべきでしょう。
また犬種や性格にもよりますが、自転車を使った長時間の散歩もおすすめできません。
関節などを痛める危険性と同時に、犬がイレギュラーに動いたことで自転車が転倒し、飼い主だけでなく犬自身も巻き込まれて大ケガをするかもしれないからです。
人の手でも管理が難しいお散歩は、自転車を使って管理するのは尚更難しいでしょう。
散歩時の排泄に依存させない。
これは屋外飼育の犬に限らず、室内飼育の犬にもみられる現象です。
一見すると室内トイレの清掃が必要なくなるため、快適に思えるかもしれません。
しかし残念ながら、散歩時の排泄に依存しすぎるのは良い状況ではありません。
散歩時、つまりは屋外でしか排泄ができないと、雨天や台風の日でも散歩に連れて行かなければなりません。
悪天候下での散歩は犬の体も濡れ、体温を奪われて体調悪化の原因になります。
さらには愛犬の免疫力も低下し、ウィルス感染もしやすくなるでしょう。
また、愛犬が高齢になって足腰が弱った後も問題です。
散歩時にしか排泄できない犬は、室内トイレを使う習慣がありません。
そのためうまく歩けない犬を、排泄のためだけに散歩に連れて行かなければなりません。
また室内で粗相をする回数も増え、飼い主様の負担も大きくなるでしょう。
対策としては、お散歩中に排泄をしそうになったらリードで引っ張り、自宅のおトイレを使うよう誘導しましょう。
少し可哀想にも思えますが、散歩と排泄は同じくくりではありません。
この躾により糞尿トラブルも防げますので、より安全なペットライフを目指せます。