『うちの猫、旅行中快適に留守番できるか心配』な方へ
ペットシッターサービスエン宇井です。
旅行や出張などで大切な猫ちゃんを長時間留守番させるのはとても心配ですよね。
一般的に旅行などで猫に留守番をさせるのは2泊3日が限界と言われており、それ以上留守にする場合は、ペットシッターやペットホテルなど別の方法を取った方が良いとされています。
猫は単独行動を好みますし、普段の生活に変化が起こるのを嫌がるため、旅行時などでも外部の施設へ預けるのではなく、なるべく「いつも通り」にしてあげることが大切です。
今回は、猫ちゃんに旅行中留守番させる際に、事前にしてあげたい心得を沢山のご家庭の猫ちゃんのお世話をするシッターの目線からまとめてみました。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
旅行前に改めて危ないものを片付ける
家の中には意外と猫ちゃんにとって危ないものがあります。
留守番中誤飲や誤食は病気になりますし、電化製品やおもちゃで旅行中事故を起こす可能性も。
また、旅行中飼い主さんが見れない間に、普段は登らないような高いところに登ってしまい、落下事故を起こす危険もあります。
普段は気づかないこともありますので、改めて旅行前に片付けておきたいものをピックアップします。
「旅行中誤飲・誤食しやすいもの」
猫ちゃんは紐や糸などで遊ぶのが大好きですが、留守番中誤って口の中に入ってしまうと急性胃腸炎などの原因になります。
釣り用の糸や裁縫の糸などナイロンのものを旅行中食べてしまった際、レントゲンで映りにくいことから発見されず、内臓に刺さってしまい腹膜炎を引き起こす可能性があります。
人間の髪の毛なども飼い主さんの匂いがついていることから、口の中に入れてしまい、腸閉塞の原因になったりするので旅行前に掃除をしておきましょう。
他にも、ボタンや輪ゴム、ビニール袋なども飲み込んでしまうと危険ですので旅行前に片付けましょう。
「旅行中事故になりやすいもの」
電化製品などは飼い主さんが旅行中電源を落とすと思うので心配ないと思いますが、誤って電気コードを噛んでしまうと、軽い火傷や肺水腫になってしまう可能性があります。
コンセントは抜き、出来れば差し込み口にもカバーをしておきましょう。
また、普段遊んでいる猫ちゃん用のオモチャも、留守番中紐が長いものは首を締めてしまう可能性がありますし、尖っているものも意外と危険です。
オモチャはなるべく旅行中は安全なものを置いていくようにしましょう。
また、高いところから降りられず、落下事故を起こす危険があるので、危ない場所は立ち入ることができないように旅行前にふさいでおきましょう。
[aside type=”normal” style=”border-radius: 10px;”] 旅行から飼い主さんが家に帰ってきたときに「うちの子はどこにいるの?」と探したり、「一体何をしてたの?」家の物が荒れてしまうことがあります。・洗濯機の中に隠れていた・・
・タンスの引き出しを開け、洋服を引き出している・・
・生ゴミなどを片付けていなかった・・
このような事態を防ぐために、猫ちゃんが閉じ込められてしまわないよう旅行中は猫ちゃんの行動できるスペースを限定し、
触れられては困るものは片付け、扉も簡単に開けてしまわないように工夫したほうが良いですね。
旅行中のフードはいつも上げているもの+保存環境に優れているドライフードを
旅行や出張で留守中の猫ちゃんの餌ですが、普段は缶詰などのウェットタイプをあげている場合でも、留守中のメインはドライフードメインにしましょう。
ウェットタイプは夏場には腐りやすいので旅行期間中は危険ですし、置きっぱなしにすると乾いてしまうので普段と違い食べない可能性があります。
普段ドライフードをあまり食べない子もいるので、あらかじめ慣れさせておきたいところです。
旅行期間中シッターにお願いできるときは、あらかじめウェットタイプのご飯でも良いでしょう。
今はいろいろな味のドライフードがたくさん出ているので、うちの子の好みのものがあるか旅行へ行く前の準備として日頃から確かめておくと良いでしょう。
留守番中の置き餌、与える量について
ドライフードは、旅行時いつものお皿に多めに入れておくと安心です。
自分で食べる量を調節出来ない子の場合は、一度にたくさん食べ過ぎて吐いてしまったりするので、お皿をいくつかにわけて少しずつ入れておくと良いでしょう。
今は旅行中に飼い主さんが安心できる商品として、自動給餌器も良いものがたくさん出ているので、ライフスタイルに合ったものを準備して、旅行や出張前の為に備え、日頃から慣れさせておくと良いと思います。
(機械が故障してしまう、あるいはコードをかじってしまうと元も子もありませんが・・)
留守番中は新鮮な水を、そして普段より多めに配置を
お水は、遊んでいるうちにお皿を引っくり返してしまい、飲めなくなってしまうと大変危険です。
フードと同じように、旅行前にお皿をいくつかにわけて水を配置しておきましょう。
猫ちゃんは流れている水が好きな子が多いので、水を入れておくとフィルターを通って循環するタイプの給水器もおすすめです。
旅行前に予備のトイレを準備する
猫は留守番を続けている際、不衛生な環境になることでストレスを感じ、トイレが汚くなってくると粗相をしてしまいます。
飼っているうちの子が普段、1日に何回排尿・排便するかをチェックしておき、いくつトイレを準備すれば良いか確認しましょう。
市販のトイレをいくつも買わなくても、旅行でネコを留守番させる際、家を空ける前にダンボールで簡易トイレを作っても良いでしょう。
猫は排泄後、排泄物を隠すために砂をかける習性があります。
その行動をしやすい子には、砂の飛び散りを防げるドーム型のトイレ(猫の体がしっかりトイレ内に入り、高さがあるもので2500円~3500円程)がおすすめです。
旅行前の戸締りと室温管理
うちの子を旅行中留守番させる場合、室温の管理はとても大切です。
夏場はエアコンを28度くらいに設定して出かけるのがおすすめですが、エアコンが嫌いな子の場合は網戸にしていく方もみかけます。
旅行前に必ず網戸にストッパーや鍵をつけましょう。
脱走防止ももちろんですが、留守番中の防犯面でも戸締りは大切です。
飼い主さんがいるときは網戸で外の空気を取り入れるのも良いですが、出かける際はしっかりと閉めて、エアコンなどで温度管理をしてあげましょう。
猫にとっても暑い夏は、部屋の一部にひんやりするアルミの板を置いてあげたり、避暑地を作ってあげましょう。
冬場は夜間との温度差がありますので、猫ちゃん専用の暖かいドーム型のベッドを用意してあげるか、飼い主さんの布団と毛布の間に隙間を作ってあげるだけでも良いと思います。
旅行中猫ちゃんが寒いと思えば潜り込めるような状況は良いですね。
暖房やヒーターを使った温度管理も良いですが、猫ちゃんが触れてしまうとやけどしてしまうタイプの製品は注意しましょう。
最近は低温やけどと言われる症状も見受けられるので、老猫など一つの場所に留まり、自ら体温調節をするのが難しくなってきた子には、部屋の全てを温めるまではしなくても良いでしょう。
他にも、旅行中飼い主さんの匂いがする洋服などを置いてあげることや、カーテンを開けて外が眺められる明るい部屋と、暗い場所の両方を用意してあげるなど、事前に安心できる環境を整えてあげましょう。
自宅の室内温度の状態を把握できるアプリも世に出てきているので、普段からどんどん活用していきましょう。
旅行に備え猫だけで過ごす練習をしておく
<飼い主さんが不在時に起こりやすい、猫の分離不安とは?>
甘えん坊で、常に飼い主さんに抱っこをせがむような猫ちゃんの場合、急に飼い主さんが旅行や出張で長時間留守にすることで「分離不安症」という病気の症状が出る場合があります。
分離不安の症状は、
- 部屋にいる間、トイレ以外で粗相してしまう
- 飼い主さんがいない間、餌を食べなくなる
- 飼い主さんがいない間、過度のグルーミングをし、毛をむしる
- 自分の身体に噛み付いて傷つける
- 飼い主さんが不在時、大きな声で鳴き続ける
- 旅行や出張で飼い主さんがいない間、物を落としたりする破壊行動
などです。
普段から仕事などで8時間以上猫だけで過ごしている事が多い方もいらっしゃるかと思いますが、いつもは誰かしら家にいる状態から、いきなり旅行などで長時間飼い主さんが帰ってこないことが引き金になりやすいです。
用事がなくても4時間、6時間、8時間と旅行や出張で飼い主さんが不在時の練習として少しずつ留守番に慣れさせていき、
「飼い主さんがどこかに出かけてしまっても必ず帰って来る」ということを猫ちゃんに覚えてもらいましょう。
日々の猫の様子でで上記の症状が思いあたり心配な場合は、猫ちゃんだけで旅行中長期間お留守番させず、下記の3つのサービスからお願いしてもよいでしょう。
愛猫を預けるにはどんなサービスがあるの?
■友人宅に預ける場合
猫ちゃんが預け先の友人と面識があり、なじんでいる場合はあまり問題ないと思います。ただし、自宅ではなく友人宅に行くというという環境変化でリラックスできない、という子が多いと思います。
食事を摂らなかったり、おしっこが出なかったりなど体調悪化につながることもありますので、できる限りいきなり長期間預けるというのはできるだけ避けた方が良いと思います。
そして、猫ちゃんを飼った経験がある方にお願いすることをオススメします。
順応性・社交性が十分ある猫ちゃんに向いているのではないでしょうか。
■友人宅に預ける場合の注意ポイント
預け先に猫ちゃんをはじめ、同居ペットがいる預け先の場合なども喧嘩など思わぬ事故やトラブルにつながることがありますので、十分に注意が必要です。
また、ひっかき癖や噛み癖がある子の場合、壁や家具などを傷つけてしまう可能性があります。
普段は癖がない場合でも、環境の変化がストレスとなる場合もありますので注意が必要です。
預け先で猫アレルギーを持っている方や猫が苦手な方がいるというお宅に預けるのは避けた方が良いと思います。
ここで何らかのトラブルで友情にひびがはいるなんてことも時々耳にすることがありますので、預け先の環境もよく知っておく必要もあると思います。
■ペットホテルに預ける場合
こちらも「プロ」に託すことができますが、自宅とは違う環境ですので、ストレスを感じる子もいると思います。
また、預け先にもよりますが、他の猫ちゃんたちも同じ空間にいることになりますので、「猫見知り」の子にとっては少しハードルが高くなるかもしれません。
こちらも「友人宅に預ける」のと同様、順応性・社交性がある猫ちゃんに向いているのではないでしょうか。
■ペットシッターの場合
動物を扱う「プロ」が面倒を見てくれるのでやはり安心感はありますね。
また、自宅に見に来てもらえるため猫ちゃんにとっては普段と変わらない環境ですので、ペットホテルへ移動するなどのストレスなくお世話をしてもらうことができます。
人見知りの子でも、自宅ならいつも通り過ごすことができるのがメリットです。
私のお客様の方では、ある一定の時期を仕事のため海外で過ごし、日本に帰国する際は、1ヵ月程度留守にしています。
その際はペットシッターに預けているのですが、とてもフレンドリーな性格であるのと同時に、自宅で過ごせる安心感により、普段と変わらない生活をしています。
ただし、自宅に来てもらうというのに抵抗がある方もいらっしゃるとは思います。セキュリティー面でも信頼できる業者さんにお任せすることをオススメします。
(東京都内に住む方はオススメ)ペットシッターに訪問してもらうには?
猫だけで過ごさせるのが心配な飼い主さんは、ペットシッターを利用するという方法が望ましいでしょう。
慣れ親しんだ家でいつも通りに暮らせることで、猫ちゃんのストレスをとても軽減してあげることができます。
ほかのペットの世話をしなくてもよいペットシッターの場合、性格や習慣に合わせてあなたの大切な猫ちゃんだけをマンツーマンで丁寧にお世話してもらえるのでとても安心して預けることができます。
ペットシッターによっては、訪問した際に猫ちゃんの様子をリアルタイムで写真、動画で報告してくれるサービスもあり、外出先でもうちの子の様子を知ることができるのはとてもうれしいサービスですね。
また、ペットシッターのいない時間でも、猫ちゃんは自宅でいつも通りの生活を送ることができるので、ストレスなく過ごすことができるのが大きなメリットです。
トイレが汚れてしまうと粗相をしてしまう子でも、ペットシッターに定期的にトイレをきれいにしてもらうことができるので、飼い主さんが不在中よくある粗相の心配もなくなります。
そして、ペットシッターには自宅を訪問した際に、新聞をポストから取り出してくれたり、カーテンの開け閉めを行ってくれるサービスもあるので、防犯面でも安心することができます。
これは明るい時間に外を眺めたり、日向ぼっこが好きな猫ちゃんにもうれしいサービスですね。
うちのネコ、緊急時に病院へ連れて行ってもらえる?
もともとの持病がなくても、飼い主さんがいない間緊急で様子がおかしくなったり怪我をしたりといった事態では、シッターが動物病院に連れていくことができます。
至急飼い主さんの指示を仰ぐか、その場の判断で連れていってあとで報告するのかはその時の状況にも寄りますが、そういった事態に備えて、
・かかりつけの動物病院の名前、連絡先
・診察券
などは、利用前の打ち合わせで必ず確認されるはずです。
何事もなくネコが留守番を終えて元気に預かり期間を終えるのが一番ですが、持病や急な体調不良にも対応できるのがペットシッターサービスになります。
猫ちゃんが見てあげられない間も安心してお世話を代行するキャットシッター選びについてはこちら
猫の生まれ持った性質・性格に合わせた預け先を
私の身近な猫ちゃんの性格分析をしてみます。
マンションに住むAさんの愛猫M(9歳・メス)は超人見知り!誰かが訪ねてくると、一目散に隠れて部屋の隅から様子をうかがっています。
そして、声を掛けられても絶対に寄っていくことはありません。
飼い主さんには当然完全に気を許しており、抱っこも渋々OK!自分から膝の上には乗ってきます。
他の家族にも普通になついていますが、抱っこすると数秒で逃げてしまいます。こんな性格なので、長期の外出時には飼い主さんも心配な様子です。
一方、一軒家に住むBさんの愛猫G(推定13歳・オス)はとてもフレンドリー。誰かが来ると必ず駆け寄っていってスリスリをします。
私も初対面の時、ひっくり返ってお腹を撫でさせてくれました。誰もでも愛想がいいので、飼い主的には少し寂しかったりもするようです。
彼なら、ある程度は他の人に預けるのも不安がないと思います。
こんな対照的な二匹、元々の性格・環境により飼い主以外の人間との距離感が全く違いますね。
完全室内飼いの猫ちゃんの場合、一緒に住んでいる家族以外の接触がほとんどないので、他の人に対してはAさんの愛猫タイプの方が多いのではないかと思います。
多頭飼いをしているお宅では、猫同士での接点もあるため、人に依存しない(分離不安が起きにくい)環境ないのではないでしょうか。
あなたのお宅の猫ちゃんはどんなタイプですか?
性格を分析したうえで、どうやって留守番をさせるのか?考えてみるのはいかがでしょうか。
まとめ
今回はうちの猫ちゃんをこれから旅行でお留守番させる前にしてあげたい心得について紹介させていただきました。
ワンちゃんと違い散歩の必要がないネコは留守番させるのが簡単、というイメージがありますが、神経質で繊細な猫はとてもストレスを感じやすいのです。
長期間の留守番になってしまうと、飼い主も猫が心配で気になってしまいますよね。
留守番が二泊三日以上になる場合には、可能なら犬とは別の専用のペットホテル、またはペットシッターの利用を考えてみてはいかがでしょうか?。
ペットサービスエンではシッティングの無料体験も行っております。飼い主さんが在宅中にうちの子のお留守番時の対応について質問や相談を受け付けています。
飼い主さんの肩の荷が下りるお手伝いができますので、お気軽にご相談ください!