みなさんのお宅の猫ちゃんは多頭飼いですか?それとも「一人っ子」ですか?
今回は、多頭飼いをした時のメリットについてまとめてみました。これから多頭飼いをしようという計画がある方の参考になればと思います。
メリット1 猫としての自覚が芽生える
「一人っ子」で人間だけと暮らす猫ちゃんは、個体差はありますが「私は猫である」という意識が薄れてしまいがちです。
ウチのコは昨年、引っ越すまでは隣人宅の猫ちゃんと毎日のように遊ばせていたため、一応は「猫らしい」部分は持ち合わせていますが、それでも「人間化」しているなと感じることがあります。
その点、多頭飼いの場合は普段から猫と接することができ、「猫らしい生活」をすることができると思います。
猫同士で遊んでくれるようになると、人間に対して「遊んで!」「かまって!」というおねだりが少なくなるのではないでしょうか。
猫ちゃんとべったりとした生活がしたい方にとっては、寂しいと感じることかもしれませんが、本来の「猫らしさ」が芽生えてくると思うので、ぜひよろこんであげてくださいね。
メリット2 運動不足が解消できる
「一人っ子」の場合、つい食っちゃ寝を繰り返してしまいがちではありませんか。
多頭飼いすると、常に遊び相手がいる状態なので、走り回るなど運動する機会が増えると思います。
特に若い猫ちゃんを迎え入れた場合は運動量が増え、メタボ気味のコはダイエット効果があると思います。
また、シニア世代の猫ちゃんの場合は運動することによって、若さを取り戻せるきっかけになるかもしれません。
メリット3 留守番させるときも安心
猫ちゃんを残してのお留守番は何かと不安があります。「行かないで…」って顔をされると出掛けるのがイヤになったことはありませんか。
多頭飼いしていると留守番中も一緒に遊んだり、お昼寝をしたりと心細い思いをさせることはありません。
楽しい時間を過ごしながら、飼い主さんの帰りを待ってくれるはずですよ。
帰宅したとき、猫たちが玄関までお出迎えしてくれると疲れも吹き飛びますよ。
メリット4 猫の数だけの癒しがある
「甘えん坊」「ツンデレ」「一匹狼系」など、猫ちゃんのタイプもさまざまです。
同じ環境で生活をしていても性格はまったく違うと思いますので、それぞれ猫ちゃんの性格を見ているだけでも面白いと思いますよ。
また、多頭飼いによって、性格が変化する場合もありますので、できる限り変化に気づいてあげるようにしてくださいね。
遊んでいる姿はもちろんのこと、寒い時期の「猫団子」を目撃すると、とてもほっこりした気持ちになれると思います。
知人宅での実例
昨年、それぞれ「一人っ子」同士の猫ちゃんが同居することになりました。
1匹はとてもフレンドリーなアメショー男子(推定13歳)。
※ウチのコの長年の「猫友」なので、猫ちゃんとの接し方・遊び方は知っています。
もう1匹はすぐに「シャー」と威嚇するチンチラシルバー女子(18歳)。
※病院以外で他の猫ちゃんを見たことがなく、もちろん「猫友」もいませんでした。
それぞれの飼い主を含め、うまくいかないのでは?と心配していましたが、意外にすんなりとお互いを受け入れていました。老猫同士だったのでうまくいったのかもしれません。
数ヵ月後、チンチラシルバー女子は持病の腎不全が悪化して病院通いの日々だったのですが、毎日アメショー男子がそばについて励ましていたそうです。
アメショー男子はホントにやさしい性格のコなので、その光景が目に浮かびました。きっとそのやさしさがチンチラ女子にとって「生きる気力」になっていたと思います。
残念ながら2ヵ月前にチンチラシルバー女子はお星さまになってしまいました。アメショー男子はとても寂しそうにして部屋の前に座り込んでいたそうです。
チンチラシルバー女子は、晩年に良い「猫友」に出会い、猫らしい生活が送れたことで「猫人生」をまっとうできたのではないでしょうか。
このように、最初は無理かな?という不安があっても、実際にはうまくいくケースもあります。もちろん逆のケースもありますので、焦らず・時間をかけて見守ってあげてくださいね。
まとめ
今回は、多頭飼いをするときのメリットを中心にご紹介しました。
猫ちゃんが増えると可愛さも倍増するわけですが、その分食事代やトイレの砂など、日常的にかかる生活費なども倍増します。
そして深夜に「大運動会」が繰り広げられたり、いたずらも増える可能性もありますので、「かわいい」「癒されたい」という想いだけではなく、猫ちゃんを新たに迎える場合は先のことをしっかりと考えたうえで決定してください。
先住猫ちゃんがいる場合は、突然の環境の変化に順応できないコもいますので、慣れるまではしっかりと見守ってあげるようにしてください。
そして多くの猫ちゃんは「やきもち焼き」です。特定のコだけを可愛がらず、みんな平等に愛情を注いであげること!これも大切なことだと思います。
無理のない環境を整えて、ぜひあなたも多頭飼いにチャレンジしてみてくださいね。