日中散歩による、愛犬の社会化促進。
一人暮らしや共働きの場合、愛犬の日中散歩はなかなか難しいものです。
多くの場合、早朝や夕方、そして夜間帯のお散歩が多いのではないでしょうか。
ただし、愛犬を日中に散歩させることには多くのメリットがあります。
ここではプロのペットシッターが愛犬の日中散歩におけるメリットを詳しくご紹介します。
この記事が皆様のお役に立てば幸いです。
車やバイク、自転車に慣れされる
特に生後ほとんど室内で過ごしている室内犬や小型犬は、車やバイク、自転車といった人工物に対する慣れがありません。
そのため彼らには、人間社会における「人工物の音」「街や人のにおい」「見慣れぬ可変物」などに慣れさせなければなりません。
特に音に敏感な彼らは、バイクの音やトラックの大きなクラクション音に驚き、突然道路に飛び出すなどの危険行動を選択します。
それは大きな事故に繋がると同時に、飼い主様自身にも危険が及びます。
ペットトラブルで多くみられる交通事故も、これらの周辺環境への過剰な反応に起因します。
これらの原因は、単純に人工物に対して慣れていないためです。
具体的な対策は、日中の交通量の多い時間帯に散歩に連れていき、幼少期から多くの人工物に触れさせることです。
また、犬種によっては走ってくる自転車にとびかかる問題行動もみられます。
そのため、人工物に慣れされると同時にその接し方も身に着けさせる必要があります。
これらは幼少期からの日中散歩を通じて、徐々に慣れさせる方法が最も効果的です。
日中の騒音に慣れることで、より安定的な性格を養うことができるでしょう。
飼い主以外の人の存在に慣れさせる
これは愛犬の過度な警戒心が、大きく関係しています。
前項と同様、室内犬は飼い主以外の人間と触れる機会が非常に少なく、社会に慣れていません。
これはつまり、「愛犬の社会化」が未成熟である状態です。
彼らは室内でほとんどの時間を過ごすため、来客や動物病院のお医者さんくらいの人間しか、関わる機会がありません。
この状況は愛犬にとって必ずしも望ましいものではなく、できるだけ他の人間と触れ合うことで彼らの社会化をサポートしなければなりません。
では、愛犬の社会化に最適な時期はいつでしょうか。
それは「社会化期」と呼ばれ、第一期目は生後2〜3ヶ月の間、第二期は生後5~6ヶ月~1才位までとされています。
この社会化期に様々な人間に触れさせることで、人とのコミュニケーションの仕方を覚え、どこを撫でられても緊張せず、リラックスできる精神状態を養います。
日中散歩での近隣住民への挨拶や通行人とのすれ違いは、愛犬を大きく成長させてくれます。
そしてこの社会化は、近隣トラブルに多い鳴き声の騒音トラブルの予防にも効果的です。
来客や通行人に対して必要以上に警戒せず、無駄吠えの回数もぐっと減るでしょう。
他のペットとの接触による社会化
そしてその触れ合いに効果的な場は、他のペットが多く集まる日中の公園などです。
沢山のペットが多く集まる公園などでは、多数のわんちゃんと触れ合うことができます。
そして愛犬がこの場所で学ぶことは、極めて多いのです。
まず犬同士の触れ合いを通じて、以下の問題を発見できます。
- 過剰に他の犬を怖がる
- 興奮して急に走り出す
- 無駄吠えの習慣が付いてしまう
- 飼い主、他のペットに噛みついてしまう
同時に犬同士のお遊びの中で噛みつき遊びを覚え、他の犬との上手な距離のとり方、付き合い方を習得します。
これらの経験は愛犬を落ち着かせ、より快適なペットライフに繋がるでしょう。
そしてこの時に重要なのが、小型犬から大型犬まで、白い犬から黒い犬まで、子犬から老犬まで、様々な犬と触れ合わせることです。
幅広い層のペットと接することで、愛犬の社会化を大きく促進することができるのです。
これらの点からも、日中の公園散歩は最適だと言えるでしょう。
また、同じ地域に生活するペットとの仲間意識を芽生えさせる効果も期待できます。
多くのペットトラブルは、初めて見る相手に対する警戒心に起因します。
普段から愛犬同士が顔を合わせることで、過剰な警戒心を和らげることができるでしょう。
多くの効果が期待できる、愛犬の日中散歩。
言うことを聞かなかったり、少しの環境変化がストレスに繋がりかねません。
愛犬の社会化は、健全な成長にたいへん重要な要素です。
ぜひ彼らの社会化のお手伝いを、我々にお任せください。
きっとより快適で楽しいペットライフが待っているでしょう。