子犬の時期にトイレを覚えるためには、日常の積み重ねが大切
子犬のしつけの中で重要であり、根気がいるのが「トイレトレーニング」です。
すでにトレーニングを受けている子犬を引き取るのであればとても楽なのですが、まったくトレーニングをしていない子犬のしつけは大変です。
特に初めて犬を飼う場合は慣れないことばかりで悪戦苦闘することになります。後々になるといい思い出になるのですが、しつけをしている最中はそんな余裕はまったくないでしょう。
とにかく時間がかかるしつけなので、仕事などが忙しい場合は家族の協力が必要になります。
放置しておいて勝手にトイレができるようになることはありませんので、なるべく早い段階から取り組みましょう。
今回も前回に引き続き「子犬のしつけの方法やその効果」などをお伝えしていきます。少しでも飼い主の皆さんのお役にたてれば幸いです。
飼い主の姿勢
なんといっても一番重要になるのが飼い主の姿勢です。
どうすれば子犬が上手にトイレできるようになるのかコツを知っておくことは大切ですし、失敗しても叱らないことも意識していきましょう。
忙しい中でトイレトレーニングをして、思うようにいかずにイライラすることのないようにしてください。
飼い主の技術面とメンタル面がとても重要になります。トイレの失敗で叱られると、子犬は排泄自体が悪いことだという認識になることを前回お伝えしました。
さらに前回お伝えしたように、甘噛みや無駄吠えなどに対しては罰を与えるのは効果的ですが、トイレに関しては失敗しても罰を与える必要はありません。
どちらかというとまったく反応を示さずに処理します。とにかく成功したときにオーバーリアクションで褒めてあげてください。これをひたすら続けていく覚悟が必要不可欠です。
トイレトレーニングに準備する物
トイレトレーニングをする際に準備する物があります。
- トイレシート
- トイレトレー
- 消臭剤
- トイレットペーパー
- ケージ
以上の五点です。どれもペットショップやホームセンターなどで簡単に購入することができます。
トイレシートは一日に何回も取り換えることになりますので、大量に購入しておいた方がいいでしょう。子犬の頃はこれを破って遊んだりもしますので、布製の洗える物でも問題ありません。
トイレトレーはトイレシートを敷く場所です。一つあれば充分なのですが、初めて犬を飼う場合は家の何箇所かに置くことになるかもしれません。
消臭剤はトイレをした後のトイレシートにもかけますが、トイレをする場所以外でトイレをした場合に重要です。
一度おしっこの臭いが付いてしまうと、頻繁にそこでする習性があります。トイレに失敗した場合は臭いがしっかり消えるように処理してください。
トイレットペーパーはウンチを処理するのに必要です。トイレに失敗した場合にも使用するので重宝します。そのまま水洗トイレに流せるので便利です。
ケージについては部屋のスペースなどにも係わってくるので、必ずこのケージがいいということはありません。最初の頃はここから出すこともしないで、子犬に新しい環境に慣れさせます。
仕切りがついていて、食事したり寝たりする場所とトイレトレーを置く場所を分けられるのが理想的です。
犬はかなりきれい好きな動物ですので、寝場所や食事をする場所が汚れるのを嫌います。特に狭いケージだと食糞の癖がついてしまったりするので注意が必要になります。
トイレトレーニングのコツ
子犬の時期は成犬の時期と違い、トイレの回数が多めです。
愛犬がどのタイミングでトイレをするのかを把握しておくとトレーニングしやすくなります。
一般的には、寝て起きた直後、食事の直後、遊び疲れた直後にトイレをよくします。そのタイミングでトイレトレーに誘導し、上手にトイレをしたらたくさん褒めておやつもあげます。
一度おしっこをしたトイレシートの臭いを次のトイレシートにも擦り付けておくと、この場所はトイレをする場所だという認識をつけやすいです。
犬は臭いよりも足場で判断しているという話もよく聞きます。トイレトレーの中はケージの他の場所よりも柔らかいのでトイレはしやすいです。
愛犬のトイレをしたがっている際のサインにも気づいてあげられるようになるといいですね。だいたい地面をクンクンと嗅いで回るときがトイレをしたいサインです。
そのときにトイレトレーに誘導してあげると上手にできます。
合言葉のようなものを決めておくのも有効的です。
子犬のトイレを促すときに「シーシー」や「トイレ」などの決め言葉を使い続けましょう。言い続けることが重要です。反復していくと、このコマンドを聞くだけでトイレをするようになります。
トイレに成功した時のご褒美は少しずつ減らしていきます。いきなりまったくあげなくなるのはかわいそうですし、いつまでもあげ続けるのもあまりお勧めできません。
一番手をかけなければならない時期ですので、根気強く、愛情をもってトイレトレーニングをしていきましょう。